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深セン(中国)視察で生まれた危機感そして期待感

数年先を見据えたビジネス展望を考察する為、ハードウェアのシリコンバレーとしてアジアでもっともIT分野の成長が著しい中国南部に位置する「深セン」に、1/21-1/24の4日間視察に行って来ましたのでブログを書きます。

 

 

”深センの先進ぶりに大きな衝撃を受け静かに劣等感を味いました。もはや、ITにおいて日本のプレゼンスは限りなく小さい。だからこそ、我々1980年代以降の我々世代はアジアを軸にビジネスを高速に最適化する事で大きなチャンスがある!

 

 

という趣旨のアウトプットになります。

(深センという地名を初めて聞く方はコチラにて概略をご参照下さい。)

 

 

※アジア随一を誇るIT都市になった中国深セン。IT業界にいる人にとってはまさにディズニーランドのような楽しさ・発見のある街です。

 

 

 

▼シェアリングエコノミー


DiDi(配車)・Mobike/ofo(シェアバイク)・美団外売/饿了么(フードデリバリ)など資金調達額が1000億円以上を余裕で超えるユニコーン企業群が、実際に街中にサービスを浸透させている。もはや、景色の一部となっているので、1日いると違和感ナシ。すべてのサービスはスマホアプリにより提供されていて、どの国籍の人間であろうとスマホさえあれば最高のUXを享受できてしまい、その利便性から逃れるのが困難。

※散乱するシェアバイク問題・デリバリーによる交通事故など小さい課題はあるようだがイノベーションに生じる成長痛ぐらいの認識。

 

 

 

▼無人化


無人コンビニ・無人ジム・無人カラオケ・顔認証決済レジ・無人バス公道実験など、あらゆるものがテクノロジーを活用して無人化に挑戦している。「人さえ死ななければ、ある程度失敗を許容して実験的にやっていこう!」というスタンスが強く伺えます。AmazonGOを筆頭に米国から無人化の波は迫って来ているのですが、それは日本を通り越して、先に中国に到達している事実を認識しておく必要がある。

 

 

 

 

 

▼キャッシュレス


これはあえて書くまでもないですが、皆様ご存知の通り中国都市部では現金はほぼ(というか全く)使わない。4日間滞在していましたが私が現金を使ったシーンは0回。タクシーも売店/コンビニもマッサージ、そしてボーイさんへのチップですらWeChatペイで完結。みんな自分のWeChatアカウントに直結したQRコードを保有しています。現金・財布は不要だがスマホがないと生活できない状況。むしろ、現金で払おうとするとお店の人に驚かれ、少し面倒そう顔をされる始末なので、安易に現金払いは出来ません。

 

野菜市場のようなアナログのビジネスでも電子決済だけは標準的に導入されている。売買毎に小銭が出ずにとても合理的。日本でこのような変化が訪れるのは何年後だろうか…。

 

 

 

 

▼ジャイアント企業とスタートアップ


時価総額が「兆円」単位のTencent・HUAWEIを筆頭に、世界的ドローンメーカーのDJIなどが本社を構える。それに加えアリババ・バイドゥなども支社を構え、各分野において熾烈な競争を繰り広げています。テンセントのお膝元である深セン南山区というITパークにはスタートアップインキュベーションが大きく構えており、財務/法務/特許申請/コワーキングスペース提供など、若い創業者達が己のプロダクトに没頭できる環境が整備されている。ジャイアント企業が積極的に投資を行う事で、このエコシステムが高次元で機能している。下手に小さいIPOなどせず、掘って掘って掘りまくることで、次なるユニコーンが続々と誕生している背景を目の当たりにすると、「祝 東証マザーズ上場!」と内輪でお祝いしている国内ベンチャー界隈とは大きな差を感じる。

※現状はハードウェア系のスタートアップが多いようだが、いずれはソフトウェアサービスなど画期的なAPPなどが続々と登場するはず。

 

 

 

 

▼既得権益のない(少ない)開かれた文化


深センは中国初の経済特区。30年間前は漁村だったこの街が人口1400万人超となり、そして人口3000万人に向けて文字通り爆速で変化・成長を続けている。もちろん、経済規模で言えば歴史ある北京・上海と比較すると小さいが、逆に歴史がない深センには既得権益も少ない(らしい)。都市計画は近代的に整備され大きな幹線道路や近代的な高層ビル群、公害汚染を先んじて対応するべくタクシーやバスはほぼEV化されており、外から来た人間がとても住みやすい街。深センに住む方は基本的に他の地域から移住をしてビジネスをする習慣があるので、外様扱いされることは少なく、「挑戦者に機会を与え、失敗を許容し、新しきを生む」という文化が根付いているという印象で、さながら人種のるつぼである「アメリカのアジア版」という感覚がありとても好意的に映る。
良くも悪くも、レガシーを背負っていないアドバンテージがこれから更に加速し、他の大都市とは違う異様なまでの発展を遂げる事がたった数日いるだけでも肌身で感じられる。

街中にはEVタクシー・EVバスなどが整備されておりエンジン音などが無く静かに走行している。既得権益が少ないからこそハード面・ソフト面がどんどん刷新されていく。今後は自動運転なども続々と登場するようです。

 

 

 

 

 

▼家族と一緒に移住したくなる都市


私には妻と3人の子供がいます。事業発展の為、そして子供の教育の為にも、深センはとてもアドバンテージがあると思う。これからの時代、英語・中国語はマストなコミュニケーションツール。それに加え、ITやファイナンスそしてリーダーシップも必要とされる。企業からの多額な寄付を受け、世界で活躍できる人材を醸成する高度な教育環境が中国には揃いつつあり、人口減からレベル低下が避けられない日本の大学とは真逆。街並みもキレイだし、買い物もちゃんとできるし、そして何より空が青く空気キレイ(ここポイント♪)。2020年・2030年を迎えるにあたり、深センに家族と一緒に移住し、大阪・東京・ハノイ・深センを軸に飛び回る事で、ビジネスとプライベートも選択肢は増えるだろうなと少し考えた程。

中心部にあるオフィスタワー。このクラスの高層ビルが何棟も軒を連ねている。日本で例えるなら虎ノ門ヒルズが毎月どこかで竣工するようなスピード感。

 

 

 

 

 


▼深セン視察で生まれた危機感/期待感


深センから日本に帰国し、大阪の街を見渡してみると圧倒的にIT後進国のように感じてしまう。全国に数万店舗あるコンビニには「銀行ATM」が設置されており、その手数料ビジネスだけで莫大な利益が生まれていると聞くので、その背景にある「現金主義」の根強さを感じずにはいられない。空港からのタクシーもクレジットカードすら対応せず現金のみのタクシー会社が存在できている現実に危機感を通り越して切なさを感じる(古くからの利権に固く守られているから変わらなくても済むのでしょうか。。)

 

※日本で日常に浸透しているこの風景も、中国の方からみると過去にタイムスリップしたような感覚になるのかもしれません。

 

 

「深セン凄かったなぁ。なんとなくモチベーション上がった。」で終わらせてはいけないし、先を走っているプレイヤーをモデリングして実務に取り入れていく事が重要。もはやIT分野において技術力や対応スピードで日本がプレゼンスを発揮できる要素は限りなく少ない為、歴史や食文化・サブカルなど、簡単に模倣できないコンテンツを世界に提供していかねばならない。(でないと、付加価値ゼロ)

 


以前の”アジア圏の視野で考えると可能性が無限大に広がる。“でも記述した通り、

 

 

 ★日本の強みを再定義し、アジアの競合から学び・取り入れる。

 ★アジアのリソース(人材)をフル活用する。

 ★アジアのマーケット(販路)をフル活用する。


 スピーディーに3つが噛み合えば可能性が無限大に広がる。

 

 

東京・大阪・深セン・ハノイ。これは我々のビジネスの発展成長には欠かせない”Asia イノベーション ベルト”となりそうです。地理的にも恵まれたこの座組でプロダクトの価値を最大化していく事は十分に可能。適材適所、お互いの得意分野を活かしあう戦略的パートナー。

 

東京からハノイまで一直線で結ばれるこの位置関係は、偶然ではなく必然なのかもしれないと感じてしまいます。

 


これは深センに行く前から認識はしていたが、今回改めて確信に変わった。スピード感が重要。都市も企業も同じで、大きければ大きいほどレガシー要素が内在し動きにくくなる。実際、視察に同行した日本の大企業の方も複数名いらっしゃいましたが「結局、動きたくても動けない」という嘆きのような叫びが聞こえてきた。ITを活用し、失敗を許容し、どんどん挑戦していく組織でないと、この先生き残れない。

 

強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。


というダーウィンの明言はやはり言い得ている。

 

 

大企業でない我々にこそチャンスがあり、1980年代以降生まれという不況と共に思春期を過ごして来た「持たざる世代」だからこそ、次のガラガラポンにうまく適応し、大きな果実を手にする事ができるだろういう期待感を深センで持つことができました。あとは実行していくだけ‼

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